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国際ジャーナル|弁当男子

今年前半、「弁当男子」という言葉が流行しました。

昨年秋のリーマンショック以降、ある雑誌に「弁当箱の売れ行き」の記事がのり、
東急ハンズで男性向けの弁当箱の売れ行きがかつてない伸びを見せていることが
話題となりました。
その後、他の小売店でも男性向け弁当箱の特設コーナーができたり、
弁当箱が入るビジネスバッグの売れ行きが好調であることが報道されたりして、
「弁当男子」が徐々に認識されるようになりました。

狭義には、自作した弁当を持参する独身男性を指す言葉で、
流行の背景としては、景気悪化による節約志向、メタボ対策などの健康志向、
男性の料理習慣を許容する価値観の変化などが考えられます。

まず第一に、「節約志向」。
昨秋以降急激に景気が冷え込んだため、
独身男性も出費を抑える必要に迫られた……という説があります。
弁当男子としてメディアに登場した男性の中には、自作に至ったきっかけとして「節約」を挙げた人も多いようです。
自作弁当であれば、1食200円以下の食費でもそれほど難しくはありません。
このような節約傾向は、中食分野の弁当にも大きな影響を与えているようです。
例えば記憶に新しいところでは、西友が今年4月から298円弁当の販売を始めて話題になりました。

その一方で「健康志向」という背景もあります。
外食だと食べるものを細かく管理することは困難ですが、
自作弁当であればそれも可能です。
特に男性はメタボを気にする人が多いので、その意味での動機付けもあります。
また弁当を作るために、おのずと早起きになるという副次的な効果もあり、
さらには食の安全を気にする立場から自作弁当に踏み切る例もあるようです。

しかし、何より大きい背景は「男性の料理が普通になった」ことのように思います。
例えば料理研究家の中にはケンタロウやコウケンテツなど、男性有名人も珍しくありません。
また近年の料理学校では、男性受講者の数も増加しているとのことです。
そしていわゆる「草食系男子」の登場により、
若い男性の間で中性的な価値観も定着したことで、
料理、美容、ファッションなどの分野に抵抗感なく入り込める男性が増えているようです。

このような背景の中登場した「弁当男子」。
一過性の流行としてその存在自体も減っていくのか、
はたまた当たり前の習慣として根付くのか、今後も注目していきたいものです。

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